MIDI
諸注意☆
ヤッてるデキてる付き合ってる2名です。なのでこれまでとは100万光年くらい作風やノリが違います。
本来裏行きの2人なんですが、そおいうシーンが無いので表に乗っけてるわけです。
雰囲気だけはエロエロしてます。
それでもいいなら見ればいいじゃない(ツンデレ)
「ぬーあー!ちょっと待った!成歩堂さん!ちょっと待った!待った!!」
「ん?どうしたの、オドロキくん」
と、言って成歩堂は起き上がる。上に圧し掛かりつつ密着していた体を浮かせると、着衣しまだ入って無いとは言え騎乗位そのものの体位になり、法介がうっ、となるが頑張ってそれはこらえた。やったぜ法介!(←自分を讃えた法介の心の言葉)。とりあえずこの姿勢は理性と下半身に非常によろしくない。法介もむっくり起き上がった。
今日は事務所が休みで、そしてみぬきはクラスメイトと親睦を深めている。この2つの出来事がドッキングすると法介には「成歩堂さんと一緒☆」というフラグが立つのである。そう、今日のように!
「たまにはその……デートでもしませんか?」
「? デートって?」
そんな風に目を瞬かせて小首を傾げないでもらいたい、と法介は思った。ただえさえ自室のベットの上というシチュエーションで、パブロフの犬みたいに条件反射で成歩堂を押し倒したくなる理性が軋むから。
「だから、映画見に行ったり、公園でクレープ食べたりハトに餌やったりみたいな?」
まるで一昔前どころか、二昔前くらいのデート想像図である。
だってね、と法介は続ける。
「毎回毎回、こうやって玄関入ってからベットに行くまでの最短距離で雪崩れ込んで、そのまま時間制限ぎりぎりまでH、なんつーのもどうかと思うんですよ。90分のDVDにしてみれば開始3分で服脱いで後の87分はずっとヤリっぱですよ」
「ふーん、それはお買い得な内容だ」
「ええ、全く。中には60分だってのに30分かけて脱衣してるのもありますからね。あれってある意味ぼったくりですよ!……じゃなくて」
法介は何もない虚空にズビ、と突っ込みを決めた。
「だから、今日くらいは他にも何か……って言ってる傍からファスナー下ろさないで下さいッ!!」
大人しく訊いてるかと思えば、身を屈めて法介のズボンを下ろそうとしていた成歩堂だった。寸での所で、阻止するのを成功する。
「うーん……つまり、オドロキくんは僕とHするのに飽きたって事?」
「いえ全く。全然」
真顔のその答え方は、嘘や偽りや気遣いの欠片もなかった。
「じゃあ、今すぐしようよー」
焦らされるのは好きじゃないよ、と成歩堂はやや拗ねて言う。
「いやー、そういう訳にも。なので顔を近づけないでくださいパーカーの前を肌蹴させないでくださいエロい顔してないでください我慢出来ないから!!」
「だったら我慢なんかする事無いよ、体に悪いし。それに、別にエロい顔してないよ、僕」
言いつつ、法介へしな垂れかかる。成歩堂から、愛飲してるグレープフルーツのいい薫りがしてきた。
「普段からエロいんだよアンタは!「たらちねの母」ときたら「成歩堂さんエロい」ってくらい!!」
枕詞かい。
「じゃあ、キミは一体何が不満だって言うんだ?」
さっきからあまり進まないような会話に、成歩堂は先を促す為にも疑問を口にした。
「いや、不満とか未満っていうか……強いて言うなら向上?」
「向上?」
想像しなかった単語を、思わず成歩堂は反復していた。
はい、と法介が頷く。
「だってこう、体ばっかりいい思いしてて心が置き去りっていうか、いや体繋げてると心もドッキングしてるなーとは思うけど、それもやっぱり体の方に重点が行っちゃってるでしょ?
オレ、心も体と同じくらい成歩堂さんで一杯にしたいっていうか、今も一杯だけどHだけじゃ埋まらない場所も多分あるんじゃないかなーって思うし……あれ、成歩堂さん?」
自分の意見を言うのにいっぱいいっぱいになっていた法介は、成歩堂からのアクションが何一つ返っていないというのにこの時気づいた。
殆ど口付けそうなくらい顔を近づけている成歩堂は、そのままキスする訳でも無くただ呆けたような顔をして、法介を間近で覗き込んでいた。
「……オドロキくんって……」
「はい?」
「……結構色々考えてるんだねぇ……」
「……………。オレ、今まで成歩堂さんの中でどんだけ奔放キャラに捕らえられてたんですか?」
感嘆の溜息と共に呟かれた言葉に、法介は今までの自分を省みたくなった。
「うん、でもまだ若いね。っていうか浅い?」
「へ?浅いって…………ぉう、わぁー!」
肩に成歩堂の手が掛かったと思えば、手馴れた風に法介の体はベットに横たわっていた。天井だけが広がる視界に、成歩堂が入り込む。とびきりに妖艶な笑みを浮かべながら。
「こんな時にそんな事言われたら、余計したくなるだけだよ?」
「え?えええ?なんで?なんでそうなっちゃうの?」
さっきのように覆いかぶされて、法介は目を白黒させた。
悪戯っぽく成歩堂は言い、人差し指を法介の唇へ押し付ける。殆ど反射的に口を閉じたその唇に、今度は素早く自分のを重ねてみせた。
大きい双眸を覗き込みながら、成歩堂は可愛い年下の彼氏に告げる。
「そうなっちゃうの。デートはまた今度しようね。今はオドロキくんが欲しくて堪らないんだ」
で、結局、その日も時間ギリギリまでしていたという。
こんな調子で普通にデートなんて出来るのかな、とふと思ったのは成歩堂だけではなかった。
<おわり>
てな具合で2人して裏ではにゃんにゃんエロエロしてる訳です。わーい、エロエロだー。(っていう程エロエロでもなくて申し訳ない精進したい!!)
ちなみに他CPだとセックスと呼ぶだろう所をこの2人だとHと表記しています。
細部に拘ってみせるこのスピリッツ!!
そして実は単に成にホースケを「年下の可愛い彼氏」と呼ばせたいが為の話だったりします。